12畳半の1DK

地元に戻って、静かに息をしています。

忘れられない日常

今週のお題「好きなお店」

 

私の好きなお店は「サーティーワンアイスクリーム」だ。

どこにでもあるチェーン店だけど、私が好きなサーティーワンは地元にあったイオンの中にあったサーティーワンが好きだった。

 

 

時は2004年まで遡る。私が幼稚園に通っていた頃の話。

幼稚園の時って、おばあちゃんっ子かおじいちゃんっ子かで別れたりすると思う。私は根っからのおじいちゃんっ子だった。

 

おじいちゃんは昔、中学校で美術の先生をしていたらしい。しかも地元では有名だったとかなんとか。月に1回くらい、近くの小さな喫茶店に絵を飾りに行っていた。

そんなおじいちゃんの家は実家の隣だったので、毎日のように遊びに行っては一緒に絵を描いたり、写真を撮ってもらったり、陶器でできた小さなおうちの中にキャンドルを灯してくれたりして、楽しんでいた。

 

 

そして、たまにおじいちゃんと2人で散歩に出掛けた。

 

そこでいつもイオンまで歩いて、疲れたからアイス食べようねって、ベンチに座ってサーティーワンを食べていたのだ。

特に内容のある会話をしたわけでもないし、何か出来事があったわけでもないけど、その普通の日常を、おじいちゃんの手の大きさを、温かさを、今でも思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも食べていた、あの抹茶味。

 

 

何の変哲もない、どこにでもあるサーティーワン

 

 

おじいちゃんも覚えていてくれていたら、いつか天国でお話したいと思う。